ウクライナ人の同僚とお茶してきました。かなり年下ですが、職場では一番仲のいい、気の合う友人です。
しばらく会っていなかったので、お互い色々近況報告した後で、「ところで、マスコミが今にもロシア軍がウクライナに侵攻しようとしている、明日にも戦争が起こるってまくし立ててるけど、お国のご家族は大丈夫」と尋ねたところ、カラカラと笑われてしまったのでした。

「いいかい?フツーに考えて、もし本当に戦争するとして、今時どこの国が何万人もの軍隊を戦争に送ると思うんだい?一発爆弾かませばそれで終わりだよ?」
「だって国境地帯はロシア軍で固めたって」
「デマに決まっている。そう言っておかなければいけない理由があるだけだよ。軍隊だなんて、そんなこと信じる方がアホだよ」
多分ドイツ人の90%はそう信じて、大真面目に戦争がはじまると思っている。日本の人たちもそう思っているのかな。肝心のウクライナ人はその様子を「バカなの?」と言う顔で見ているのかも。
私には13歳のやはりウクライナ人の生徒さんがいるのだが、その子も「いやいや、みんなぜーんぜん普通に暮らしてます、マジで」と言っていた。
もしかしたら日常と戦争状態は私たちが思っている以上に至近距離にあるんだろうか。そうだとしたら、ますます一瞬一瞬を一生懸命に生きようと思ったから。